そして地震が台湾を





短い夏休みを台湾で過ごした後、8月30日から9月10日まで
台湾へ再び出張しました。

そのおり台湾の東海岸の道を走っているとき まわりの山肌に見られる
地層が非常に湾曲しているのに気がついたのですが
台湾地下の地震エネルギーが限界まで蓄積されていたとは知る由もありませんでした。

謹んで1999年9月21日未明の地震による犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします。

ある解説によれば、今回の地震を起こしたプレートは相模湾に達しているとのことです。
日本との深い相関を感じます。

実は7月末に台湾全土で停電がありました。
台湾南部の変電所の高圧鉄塔が当時続いた豪雨により 到壊したためです。
この時私は台北市内のホテルにいました。
午後11時頃電気が突然止まり、部屋から外を見ると市内のビルの明かり
ほとんど消えていました。
但し 屋台は自家発電装置持参ですので 町中が真っ暗ではありませんでした。
ホテルの非常灯がしばらくしてつきましたが、何が起きたのかは翌日になるまで
分かりませんでした。

泊まっていたホテルでの給電は午前3時頃復旧しましたが、
訪問先の会社の一帯は翌朝午前9時時点で以前停電、その日のうちに送電が
再開されるかどうか不明とのことで、臨時休業となりました。
ホテルから車ですいている時ならば30分か40分のところなのでしたが。

ちょうど金曜日でしたので表面上はさほど大きい混乱もなく、
翌週には台湾ほぼすべての地域が正常に戻りました。

台湾はもともと電力供給量が需要に対しぎりぎりであり
かつまた 1個所の故障が全体に影響し易いシステムのようです。

7月末の停電時の被害は電力に依存するハイテク産業に対し60億台湾ドル(当時のレートで
日本円にして200億円強)一説には言われました。
ハイテク産業(具体的には半導体プロセス)は短時間でも停電があると 仕掛かり中の
半製品がすべて駄目になてしまうからです。

今回の地震の被害はこれよりはるかに大きいですから
各方面への影響が大変心配です。

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