JAZZ MEN CLUB (2012年8月 : 半年たってから )

小百合さんが今年(2012年)2月16日に亡くなり、JAZZ MEN CLUBも同月25日に閉店したことを知りました。

小百合さんはしぶとく生きていく人だと思っていました。
杉浦さんとは再会しているのでしょうか。


JAZZ MEN CLUB (2004年12月 : 退院してから移転先を訪れてみれば )

小百合さんもお店を 移転した後 今年交通事故で大変だったとのこと。
お互い生きて会えてよかったと本気で思う。

お寿司屋さんのあとに入ったとのことで、カウンターの端をカットして楽器を置く場所を確保している。
間野さんがとても元気そう。。



JAZZ MEN CLUB (2004年2月19日出張先の台湾で受け取ったメール )


Subject:
臨時ニュース Jazzmen Club
Date:
Thu, 19 Feb 2004 07:44:35 +0900
From:
"Kiyoaki Takahashi"
To:
<Undisclosed-Recipient:@nifty.com;;>




<?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" />

Jazzmen Clubが移転することになりました。

2月21日土曜日pm7:00よりラスト大ジャムセッションになれます。是非集まってください。



2月22日を持ちまして山下町を去ることになりました。永年のご愛顧ありがとうございました
23日より関内で営業いたします
今後もライブは行って行きます
もちろん杉浦良三も一緒です

移転先
横浜市中区相生町4−69−1 

トーカン馬車道ビル2F(関内ホール裏)
電話番号に変更はございません

(予約、問い合わせ)

Tel:045−662−6699

Fax:045−662−6699

E-Mail:jazzmen@great.interq.or.jp

横浜市山下町74−6 ロクマルビルB2http://www.interq.or.jp/great/jazzmen


小百合ママからのお願い

2月16日より22日までプレイヤーは¥1000で飲み放題です
楽器を持っていらしてください。山下町のお店の最後を飾ってください




JAZZ MEN CLUB (2002年 )

年を越した小樽から帰ってきて、神奈川新聞を開くとオーナーの杉浦 良三 さんの大きな写真が目に飛び込みました。
そして金井英人さんの文で、1月2日にこの世を去られた人への言葉がつづられていました。

友の会の新年会のご案内も頂いていたのにとても残念でした。ご冥福をお祈りいたします。

きっと先に逝かれた、JAZZ MEN CLUBのお客さま、ミュージシャンの方々とご一緒に お店を見守り続けると信じます。

一つだけ思い出を言えば、私が描いたJAZZ MEN CLUBの油絵で、階段を下りてくるのは杉浦さんです。
あとは私の胸にしまっておきましょう。


さて、JAZZ MEN CLUBは営業を続けます。
ホームページもでき(http://www.interq.or.jp/great/jazzmen/)、お店の増井さんが更新は自分でとおっしゃっています。
ライブスケジュールも変更があったりすると他人任せのホームページでは更新が大変です。
パソコンの性能の上がり、編集ソフトのよいものがありますから あとは’まめさ’だけですね。


思い込みかもしれませんが、他のどこで聞く音楽よりもJAZZ MEN CLUBの演奏はしまって聞こえます。
これからも私にそんな時間と場所を貸していただけると嬉しいです。



この文章は、新聞で知ってから、しばらく悲しかったので、時間がたってから書きました。

JAZZ MEN CLUB (2001年 )

10月

6日、7日は横浜JAZZ プロムナードでした。
元町ユニオンで買った赤ワイン2本を手土産に7日の午後、JAZZ MEN CLUB の地下1階への階段を下りると
いきなり8ビート。6弦のエレキベースを弾きまくっている姿が。。
元気の良い音楽がしばし続きました。

演奏最後の説明によると、キングクリムゾンとかピンクフロイドが好きなドラムの人と
Fusion系のベースとピアノの人たちのグループでした。

どちらが良いかは別として、湘南で聴くリラックスしたサウンドとは大違いです。


6時までに横浜西口に戻らなければならなかったので、5時半前にお店を出ました。

お店の古いお客さんがボランティアで焼き鳥を売ってましたので、どうですか?
と声をかけると ぜんぜん との返事が帰ってきましたが、すごく楽しそうでした。

4月

今年の4月は中神 秀子さんの一周忌でした。ご冥福をお祈りします。
私にとっては見知らぬ世界へのゲートウエイでした。
おそらく、秀子さんの紹介無しでは決して会えなかっただろう方も
少なくありません。


JAZZ以外にも編集者時代に大仏次郎の原稿を電話ボックスに忘れたことや
終戦直後の亜炭の処理など興味深いお話しをお聞かせいただきました。
貨車何台分かの亜炭の買い手をようやく見つけ名古屋から東京まで送り、
亜炭はもうこりごりでしたか。


JAZZ MENのカウンターには近寄らないこと との忠告でしたが、
このところどうも守れません。

ミュージシャン、そしてお客様とも静かにここを去っていきます。
中神 秀子さんを始め、ずいぶん多くの言葉を交わした方々が
亡くなりました。
JAZZ MEN CLUBの店内にはそんな人たちの魂が漂っている
ような気がしてなりません。



JAZZ MEN CLUB そして(1999年 )


残念ながらお店の犬(Qチャン、ぼくチャン)はもういません。
私のNo.1のボトルもお店の御用となりました。
でも10月10日のジャズプロムナードの日は大にぎわいだったそうです
2000年、そして21世紀へとがんばってください。
お店の増井 茂のギターも長年の成果で迫力満点です。

JAZZ MEN CLUB そして 15年 (1998年秋当時)

思入れを、許して欲しい。特別な場所だから。

この1998年の秋で JAZZ MEN CLUB は15周年を迎える。
と いうことは 16回目の秋だ。

どんな所だって? 
察するとおり、ここはJAZZのライブ ハウス。
横浜の中心、山下町のお店だ。



JAZZ MEN CLUB への 行き方を紹介しよう。

JR石川町駅の横浜寄り出口から中華街メインストリートをめざす。
メインストリート直前の5差路 を左寄りに曲がり、タクシー乗り場を右手
加賀町警察を左手としながら 突き当たりの結婚式場ロイヤルホール横浜に向かう。
ロイヤルホール前の交差点を渡りホールの建物を右手にみる小道をすすむ。
すぐ小さな十字路なので これを右折する。シルク通りと言う名がついて
いるらしいが、あまり一般的ではない。
今度はロイヤルホールの建物裏手を右手に見る事になる。
右手に100円パーキング(もうシステムが変っているかもしれない。)
が見えてくると T字路となる。
この角はインド料理店などの入ったビルだ。
正面の階段を地下に降りれば、JAZZ MEN CLUBだ。
なお、階段を下り始めたらもうお店の人にはわかるので
決して引き返さない事。
ライブチャージは月曜から木曜まで2500円、金土は2800円。
ドリンクの値段は良く覚えていない。800円から1000円ぐらいだったと思うけど
ボトル(値段はわすれてしまった。6000-8000円かな)を入れておく事を勧める。
そうすれば週末でも 氷と水、結構いけるママの作ったお通しがついて3500円ぐらいだと思う。
もしかしたら、お客さんはそんなに入っていないかもしれない。
ミュージシャンがカウンター前の壁際のテーブルで ’じゃやりましょうか’となるまで
雑談を続けているかもしれない。
そんな時は、ゆっくり待つんだ。それができれば、これから始まるJAZZを体の奥底まで
浸透させる事が出来る。


中華街の友人に山下町に新しいお店ができたよ。
じゃあ 一緒にいってみようか。

という 感じで 出かけたのが最初だった。

その当時は時間の進み具合が少しばかり緩かったので、よく中華街近辺に行っていたと思う。

中華街のメインストリート山下公園側出口、ガソリンスタンド隣のビルのなかのサウナで
時間をつぶしているとき、よく似た誰かに間違えられたりしていた。 
なぜか JAZZのLPを その お店の人に貰ったりした。

我が 中華街の友人は いくら おまえが上大岡で育ったからっていったって
今は 藤沢だろ、 なんでそこまで 優遇されるんだ。
俺の方が、そのサウナでマッサージもしょっちゅう 頼んでいるのに。
とむくれたものだ。

記憶がかなりあやふやになってしまったけど、開店直後のJAZZ MEN CLUB
はなんでも500円の店という売り込みだっだと思う。
チャーム チャージまであって これもその値段だった気がする。
細長い水槽がカウンターに沿ってあって 子供がお風呂で遊ぶ 金魚のおもちゃ
とか 浮いていた。 
そのカウンターでおそるおそる入れたボトルのタグの番号が 1 番でこれは ちょっぴり自慢だ。
そして 同じタグは いまでも使っている。
多分 本当は途中で何回か入れ変っているのだろう。思い込みだけかもしれないが。

JAZZ MEN CLUB のオープンした1983年の秋は マドンナの
初のアルバムから 乗りの良い曲 HOLIDAYが ビルボードのヒットチャートの確か2位に
なった ときでもあり、これから元気な時代になりそうな予感を与えていた。
その後の加熱した経済はマドンナに代表される 活発すぎる音楽も一因だったかもしれない。

そんな訳で、JAZZにとってはいい迷惑の時で、横浜のJAZZ喫茶 やライブの
お店はどこも大変な時期に 新しいお店をひらくのは すごい決意だったと思う。

いつかだれかが オーナーの杉浦さんは3年続けばと思って始めたそうだけど、
その5倍の15年の月日だ。
店内にはいろいろな人たちの思いが込められているに違いない。

いつのまにかお店で見かけなくなった人々のことに触れるのは、きっと、 盛り場の
ルール違反なんだろうけど、JAZZ MEN CLUB の店内にはその人たちの
思いがいつも漂っている気がしてならない。
たとえ 現実にはお店を支えるのは 生きている人間の役割だとしても。

だから店内は独特の空間なのだろう。
今いる人、去った人 両者の思いと15年間の毎日毎日の演奏の積み重ねがそれを作り出していると思う。
日曜日と数日の夏休み、同じく何日かの年始の休みを除いての1年間のうち300日近い毎日の演奏がだ。
これは凄い事だ。

それにしても JAZZ はしぶとい。
身近に聞ける、 つまり、自分の好きな時間に 何かを食べながら、飲みながら、
聞ける音楽は身近で知る限りでは JAZZしかないからかもしれない。

ロックはその性質からどうしてもライブには 大人数の観客動員を必要とする。
何やら大型怪獣みたいだし、時間と場所の制約もついて回る。
野外フェス(まだあるのかしらん)をのぞき、騒ぐのは許されるけれど、飲食 写真撮影、
録音 厳禁の世界だ。
オペラ クラシック も ロックよりは 必要とする客は少ないけど、制限事項は右に同じ。
当たり前かもしれないが、よくよく考えるとえらく窮屈だ。



もう一つJAZZ MEN CLUB への 行き方を紹介しよう。

中華街メインストリート、山下公園方面出口からホテル HOLIDAY INNの通り
を進む。
HOLIDAY INNの正面を通り過ぎ、右に曲がる。ホテルの建物を右手に
少し進むと 小さなT字路となる。これを左折する。シルク通りと言う名がついて
いるらしいが、あまり一般的ではない。
何も無い通りを暫く行く。やがて 左手に駐車場が見えてくる。其の先のT字路の角、右手
がインド料理店などの入ったビルだ。
正面の階段を地下に降りれば、JAZZ MEN CLUBだ
なお、階段を下り始めたらもう店内からは見えている。
引き返すのは格好が悪い。


ライブチャージはウイークデイは2500円、週末は2800円。
ドリンクの値段は良く覚えていない。800円から1000円ぐらいだったと思うけど
1.2杯では物足りないだろうからボトルを入れておく事を勧める。
そうすれば初回は1万円プラスだが、次からは週末でも 氷と水、結構いけるママの作った
お通しがついて3500円ぐらいだと思う。
もしかしたら、お客さんはそんなに入っていないかもしれない。
ミュージシャンがカウンター前の壁際のテーブルで ’じゃやりましょうか’となるまで
雑談を続けているかもしれない。
そんな時は、ゆっくり待つんだ。それができれば、これから始まるJAZZを体の奥底まで
浸透させる事が出来る。


去年あたりから、お客さんもお店もどちらも加減がわかってきたわね と お店のママが言う
横浜JAZZプロムナードがもうすぐだ。
10月10日の双十節(中華街のお祭りの日、半端ではない量の爆竹が使われる。)と
重なるので 覚え易い。
この催しは桜木町から石川町地区のライブハウス、特設会場で 昼から夜まで そこら中で
JAZZ本流からほとんどロックまでのライブ演奏が繰り広げられるものだ。
演奏時間帯によっては、波乗り用語でいうところのポイントパ二ックが発生していたのが 自然に(?)改善され
適当に分散するようになってきたのが、 ママの言葉の意味だ。


地下とは言え 地上から明かりの差し込む設計のJAZZ MEN CLUB で
昼間 横浜JAZZプロムナードで音楽を聴くのはとても気持ちがいい。
太陽の光に この独特の空間が 呼吸をしているようだ。 
光の扱いがうまく 音楽を色彩として表現できる画家がいれば 大喜びだろう。


そんなお祭りとは関係なくオーナーは淡々としている。
人はね、50年 いや100年としようか。
その与えられた時間に自分の仕事を 他人の迷惑にならないように
やり遂げるように生まれてきたんだよ。
お金の計算をしたり、絵を描いたり、機械の設計をしたり 音楽を演奏したり。
人にはそれぞれの持ち分があり、誰がなにをしているから偉いんだと言う事はないんだよ。
桜の咲く頃 JAZZ MEN CLUB のカウンターで聞いた言葉だ。
そっくりそのままではないかもしれない。脚色してしまった気もするが
これは 人生の達人の言葉であり、悟りの世界だ。

華やかなとき、凋落のとき、楽しいとき、苦しいとき、うれしいとき、 悲しいとき
それらを すべて 経て やっと 言える言葉だ。
JAZZもそうかもしれない。
難しい音楽,受ける音楽、自分のやりたい音楽、聞いて欲しい音楽、儲かる音楽、  
これらを 経てなにかに行き着く。


JAZZ MEN CLUB はT字路の角だから もうひとつのアプローチがある。

横浜市営バス、中華街入り口バス停から関内方面へ少し戻る。
二つ目の信号は県民ホール入り口と名前がついているかもしれない。
これを 左折する。真っ直ぐ行くとやがて小さなT字路となる。
角の左手がインド料理屋などの入ったビルだ。
正面の階段を地下に降りれば、JAZZ MEN CLUBだ
なお、階段を下り始めたらもう店内からは見えている。
引き返すのはお店の人の期待を裏切る。
ライブチャージは月曜から木曜まで2500円、金土は2800円。
ドリンクの値段は良く覚えていない。800円から1000円ぐらいだったと思うけど
ボトル(値段はわすれてしまった。6000-8000円かな)を入れておく事を勧める。
そうすれば週末でも 氷と水、結構いけるママの作ったお通しがついて3500円ぐらいだと思う。
もしかしたら、お客さんはそんなに入っていないかもしれない。
ミュージシャンがカウンター前の壁際のテーブルで ’じゃやりましょうか’となるまで
雑談を続けているかもしれない。
そんな時は、ゆっくり待つんだ。それができれば、これから始まるJAZZを体の奥底まで
浸透させる事が出来る。

JAZZはリズムだよ。 リズム。何人かをの経て届いた 野毛のちぐさのマスターの言葉。

それが あなたの心と体のなかに染み透る。
そして しばらく時がたち あなた自身のものとなり あなた自身から解き放される。 


今までの横浜話