カーティスの好奇心
カーティスは台湾に出張するようになってできた台北の友人です。
純粋な中国人ですが、台湾の人はアメリカ風のファーストネームを自分で決めて使っています。
いつもいつもばたばたの出張ですが、私の時間に合わせて会う時間を作ってくれます。
毎回ご馳走になっているので、9月2日の日曜日に会ったときは私から茶芸館に誘いました。
行った先は清香斎でした。このお店は日本の台湾関係のガイドブックで大変有名です。

台北 茶芸館 清香斎 にて
一方、台北生まれ、台北育ちのカーティスはこの店を知りません。
そこでカーティスからの質問攻めです。
どうしてこの店を知っているの。
日本のガイドブックでは 有名だよ。
特に台湾の中国茶関係の本には必ず登場するよ。
何回か来た?
うん、2年まえから時々
いつも一人で?
そう。
いつも何時間ぐらい居るの?
1時間すこしかな。
お客さんはいつもこれぐらい?
そうだね。あんまり多くない。日本人も来るよ。
何年ぐらいやっているのかな?
うーん、分からない。
地下の部屋は何に使うのだろう?
ときどき、芸術関係のセミナーをやっているみたいだよ。
そのうちカメラマンがお店に入ってきて、撮影が始まりました。このお店の
女主人をモデルにしての撮影です。なかなか本格的です。
一段落したところで、お会計に立ちました。
好奇心に溢れるカーティスは女主人にもいろいろ質問をします。
中国語の会話なので私には内容は分かりませんでした。
撮影は日本の雑誌だそうで、台湾では出版されるかどうかも聞いたようです。
それからお店が始めてから13年ということもあとで教えてくれました。

茶芸館のあとは この近辺で夕食でも ということで、
まずカーティスのちっている台湾料理の店に行きましたが、日曜日ということでお休みでした。
理由はビジネス街なのでお客さんが来ないからだろうと彼は推測していました。
いろいろ 物色したあと、お客さんが沢山入っている 四川料理の店にしました。
この界隈は外から店内が見れるつくりの料理店が多いようです。競争が激しいからでしょうか?
ちょうどテーブルが空いたので、ラッキーでした。
この店は注文をメニューリストにチェックして店員に渡す仕組みで、
カーティスですら少々戸惑っていました。
料理は味、量とも 人気のお店らしくなかなかでした。
台北の5つ星ホテル出身の料理人がいます。というテーブルの上の表示をカーティス
が教えて切れました。
めちゃくちゃカジュアルで(漫画本が沢山置いてある。)、店名が 中国語でピアノ(楽器のピアノです)
昔BARだったのかカウンターがしつらえてあったりします。
食事のあとは24時間営業の本屋さんを見てみない とカーティスの誘いで、
散歩がてら5分ぐらい歩きました。
私が驚いたのは店内が静かなことと、あらゆるところでお客さんが床で座り読みをしていることでした。
あるコーナーで中国語訳の日本のコミックがずらりと並んでいるのを見て、日本の漫画の競争力
を再確認しました。