2001年の台北(2000年 2月25日から3月10日 )


2月25日から3月10日まで再び台北に出張しました。

春節が過ぎても今年の台湾は引き続き寒く、日によっては最低気温摂氏10度以下の時もありました。

今回は森林北路のBARのお話です。


響(ひびき) 


森林北路の日本人相手の飲み屋街で BAR 響は ほかのお店と比べ明らかに違います。

地球の歩き方等にも紹介されていますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
ほとんどすべての店がカラオケを置くなかで 響 は JAZZが 流れる唯一の店です。
ウイスキーのショットあるいはボトル売りが基本で
名前のとおりサントリー響が置かれています。

日本企業の台北駐在員が固定のお客様ですが、
最近は本・雑誌をみて飛び込みの方も増えたそうです。


森林北路には静かに飲める店が他にないので 響 には静かに飲みたいお客様が集ります。
接待のあと一息つきにくる場合も多いそうです。
遅くなると、近くのお店何軒かののチーママが一緒に飲みにきています。
一仕事あとの一息でしょう。

店内はカウンターと椅子席の構成で基本はウイスキーのボトルを入れるお店です。
カウンターの向こう側はオーナーとスタッフの女の子2人で、
お客様の様子をみながら、グラスのお酒が絶えないように気を配っています。
お客様からはスタッフへ「あなたも日本人?」と質問がでますが、大抵
「そうです。日本人には見えませんでしたか?」という返事が返ってきます。
そう、日本人の留学生がアルバイトで入っているケースが多いのです。

旅行で初めてのお客さんが、ガイドブックでは得られない情報をスタッフの女の子に聞いているそばで
駐在の皆さんが仲間内で愚痴をこぼしていたりします。こういうのもあまり雰囲気が
固まらないのでよいですね。

ついでながらマスターが何も知りませんと言いつつ直感で選ぶ
お店の音楽の選択はなかなかです。

店内は古い音響用語でいえば、ライブ(音が反射する環境)ですが、
一見何の変哲もないスピーカーがよい音をだしています。

今年から日曜のお店を開けるようにしたそうです。
いつもは蝶ネクタイ姿のマスターが週末はラフな感じでカウンターのむこう側に立ちます。
お客様がリラックスして訪れるのにあわせているのでしょう。


まとめると、響 には3つのポイントがあると思います。

1.カラオケ、台湾女性の接待を中心とした他のお店との差別化がなされている。
響 にいけば、一息つける静寂さをお店のコンセプトをしているからでしょう。


2.お店の高級感を大切にしている。

響 という日本のウイスキーの最高品をメインの商品としたことがポイントです。
またこの ウイスキーを最もおいしくするため、水はミネラルウォーター(台湾では当然ですが)、
氷も大きな塊をアイスピックで砕いて使っています。


3.基本的に初めてのお客様でもB(お店)to C(お客様)の対応

具体的には必ず、初めての一人のお客様にはマスターないしスタッフが台湾の印象等を
お伺いし、初めて入るお店での緊張感をほぐしています。



最後に蛇足ですがお値段といえば
今回の出張中の2月25日から3月3日まではお店の5周年ということで
特別キャンペーン中でした。ボトル価格から3000NTドル割引で大変魅力的でした。
ちなみにキャンペーン後は 響をキープする場合は7460 台湾ドル(氷、水代を含む)でした。
ボトルがあると、次回からは500 台湾ドルだったと思います。
もちろん 響 以外のウイスキーもありますし、ショット売り、カンパリソーダ等の簡単なカクテルも注文できます。