すべての画像は拡大できます。
1月8日から20日までの台北です。
台湾の冬は以外と寒い。日によっては昼間 摂氏10度の時のありました。
それでも今年の春節(1月24日)に近づくとぽかぽか陽気です。
20日出発前のホテルから見た景色です。
21日(日)から28日(日)まで行政からの指示により一斉にお休みですので、
空港へは渋滞を予想し出発の3時間前に出ましたが、2時間前には
途中裏道を使ったこともあり着きました。
旧暦の年末でしたが、20日(土)は出勤の会社も多く、学校も休みでは
ないようでした。もっとも旧正月となると台北はもぬけの殻となるそうですが。
(私は帰国したので実際の様子はわかりません)
鼎泰豊上海点心のビジネスモデル
さて、鼎泰豊は大変有名な点心のお店です。
日本でも時々紹介されているので、ご存知の方も多いと思います。
ここ台北に本店がありますが台湾内には他にお店はありません。
支店は日本の高島屋の新宿、名古屋、横浜各店、と熊本の鶴屋百貨店に展開しています。
私はこの鼎泰豊へ出張の帰りにお土産を買いに寄りました。
110泊目にして初めての訪問です。
昼12時過ぎに行きますと、評判どおりお店の外に列ができています。
皆さんは漫然を順番を待っているかといえば、そうではありません。
待っている間に熱心に相談しながら伝票に注文を書き込んでいるのです。
伝票をは店外でお客さんの整理にあたっている店員さんにもらいます。
このとき同時に順番待ち番号がもらえます。店外には現在案内中の番号が大きく表示されており安心です。
順番がくると、待ちに待ったお客さんは点心類を作っている現場を通って店内へ吸い込まれていきます。
これは雰囲気を盛り上げるための演出でしょう。
お分かりでしょうが、鼎泰豊は順番待ちのお客さんにちょっとした仕事をしてもらうことにより、
待ち時間の意味を変えています。
仲間内で注文を相談し、決定して伝票に書き込むという作業により、
順番を待つ間にお客さんは退屈することなく、食事への期待を膨らますのです。
同時にこれはテーブルについたあとの注文取りの時間をゼロにしているのです。
点心料理ですから、注文さえ決まっていれば、あっという間にテーブルに料理を出すことができます。
待ちに待った料理があっという間に目の前に現れるとまた感激でしょう。
さらに、各テーブルの状況をきめ細かく掌握しているのも驚きです。
お店の入り口に置いてあるPCモニターをチラッとのぞいてみると、お客さんがテーブルについた時間、
注文の状況等が各テーブルごとに表示されていました。
入り口のPCモニターは順番待ちのお客さんをどのテーブルに案内するか、何分待てばよいか等の問い合わせ用と見受けましたが、
店内にも同じPCモニターがあって、
接客のため、つまり追加注文の確認に大活躍をしていることは簡単に想像できます。
コンピューターの助けで、入店後のお客さんに常に食事を絶やさないことを可能としているのです。
頻繁な追加の確認はテーブルの回転率の向上にも貢献しているのでしょう。
結果として、順番待ちのお客さんもそんなに長く待つことはないのではないでしょうか。
鼎泰豊の点心、たとえば有名なこちらの小籠包は、調理済みをお土産に買って帰り翌日蒸しなおしていただいても
十分おいしいかったのですが、このようににお客さんを絶やさないビジネスモデルがあってのことでしょう。
次から次の蒸しあがっていく蒸篭あってこそすばらしい味が保証されるのでしょうから。
おそらく人の動きの激しい台湾では鼎泰豊で修行をして独立していくコックさんも多いでしょう。
しかし同じ味の料理を提供するだけでは大成功は難しいかもしれません。
 |
前回の出張から台北市立美術館を訪れています。
地下鉄 淡水線の駅から行けるので便利です。
入場料も30台湾ドル(日本円で100円強)と安い。
現代美術中心ですが、これがおもしろい。
美術館入口のこれも作品
美術館の外観
建物自体作品のようです。
地下と三階の展示が見ものです。
前回の出張時は三階で水墨画(うまい)とグラフィックアート(すごかった)に感動しました。
今回は作品入れ替え中でテーマが限られていましたが、それでも 写真展の迫力は
そうとうのものでした。
国内線の空港に向かって着陸態勢をとる飛行機
美術館のほぼ真上を飛びます。
水彩 F6 ホテルの部屋から森林北路を見下ろしたところ、前回の出張で描いたもの